Journal of Biomechanics に
2018年4月に、Kinect v2を応用したモーションキャプチャシステム「鑑AKIRA®」の妥当性について、日本人の成人健常者を対象に検証した論文「歩行評価のための平面上でマーカーレスモーションキャプチャシステムによって測定された時系列運動学的データの妥当性」(※1 )が、国際的な科学誌Journal of Biomechanicsに掲載されました。この実験では、1歩行周期にわたって股関節及び膝関節角度を前額面・矢状面から「鑑AKIRA®」を使って計測しています。
ご存知のように、バイオメカニクスの分野における動作計測としては、物理的マーカーを使って複数台のカメラを使用する3次元動作解析システムVICONが高精度のゴールドスタンダードとして周知されています。そのため物理的マーカーを装着せずにカメラ一台のみで動きを捉える「鑑AKIRA®」では「VICONとの数値にかなり差が出るのではないか」という可能性ももちろん念頭に置いた上で、検証を行いました。しかし、相関分析による検証を行った結果、立脚期の膝関節においては「鑑AKIRA®」とVICONの数値に一定の相関を認めることができました。
さらに、2018年5月にJournal of Medical Engineering & Technologyに掲載された論文「マーカーレスモーションキャプチャシステムを使って計測した歩行中の身体重心の妥当性」(※2)では、「鑑AKIRA®」がマーカーレスに捉えた体幹および下肢関節中心から算出した推定値とVICONによる計測値の相関を検証しました。その結果、1歩行周期の30%から90%までの間における左右方向の身体重心について、高い相関を認めることができました。
論文雑誌名 : Journal of Biomechanics
発行年月 : 2018年4月11日
巻(Vol.)号 :
71巻 P281-285
表題 :歩行評価のための平面上でマーカレスモーションキャプチャシステムによって測定された時系列運動データの妥当性
著者 : 田中亮、瀧本陽香、山崎貴博、東有明b
所属先:広島国際大学リハビリテーション学科, b 株式会社システムフレンド
論文雑誌名 : Journal of Medical Engineering
& Technology
発行年月 : 2018年5月30日 online
巻(Vol.)号 : Volume 42 Issue 3
Pages 175-181
表題 : マーカレスモーションキャプチャシステムを用いた歩行時の全身重心の妥当性
著者 : 田中亮、窪田拓也、山崎貴博、東有明b
所属先:広島国際大学リハビリテーション学科, b 株式会社システムフレンド
詳細につきましてはお気軽にお問い合わせください。
下記の研究において鑑AKIRA®が活用されました。
論文雑誌名 : Internal Medicine
発行年月 : 2022年
巻(Vol.)号:InternalMedicine 61 巻 , 17 号
表題:パーキンソン病に対するウェアラブルデバイスの歩行トレーニングの有効性:ランダム化比較非盲検パイロット研究
著者 : 川嶋 乃里子 1,長谷川一子 2,飯島 正子 1,長見 佳代 1, 牧村 知美 1,公文 彩 1,大槻 成章 3
所属先:
1 かわしま神経内科クリニック
2 独立行政法人国立病院機構 相模原病院
3 日本統計技術研究所
論文雑誌名 : Neurology International
発行年月 : 2022年9月13日 online
巻(Vol.)号:Neurol.lnt.2022,14(3),727-737
表題:パーキンソン病患者の重症度指標の候補として3次元歩行および動作解析によって測定された首と体幹の前方および横方向の傾斜角
著者 : 松本博文 1,白石眞 1,東有明 2,日野栄絵 1,鏑木真弓 1,水上平祐 1,眞木二葉 1,3,山内淳司 4,田辺健一郎 4,佐藤知雄 4, 山野嘉久 1,4
所属先:
1 聖マリアンナ医科大学神経内科
2 株式会社システムフレンド
3 川崎市新百合ヶ丘総合病院神経内科
4 聖マリアンナ医科大学医学部希少疾患研究部
論文雑誌名 : Journal of Orthopaedic Science
発行年月 : 2022年5月12日 online
巻(Vol.)号:
表題:高齢者におけるロコモティブシンドロームの臨床予測ルール:決定木モデル
著者 : 田中 繁治a,b、鄭 勳九b、山科 俊輔b、井上 優b、中島 典子c、田中亮b
所属先:
a 神奈川県立保健福祉大学リハビリテーション学部
b 広島大学大学院人間社会科学研究科
c 株式会社システムフレンド
論文雑誌名 : Front Neurol
発行年月 : 2021年2月11日 online
巻(Vol.)号:
表題:脳卒中後の運動障害を定量化するための新しいソフトウェア:ケースコントロール実現可能性パイロットスタディ
著者 : Raquel Gutiérrez Zúñiga,1 María Alonso de Leciñana,1, Alejandro Díez,2 Gabriel Torres Iglesias,1 Alejandro Pascual,3 東有明,2 Jorge Rodríguez Pardo,1 David Hernández Herrero,4 Blanca Fuentes,1 and Exuperio Díez Tejedor,1
所属先:
1 ラパス健康研究所-ldiPAZ、ラパス大学病院、マドリッド自治大学、マドリッド、スペイン、病院神経学および脳卒中センター科
2 株式会社システムフレンド
3 スペイン、マドリード工科大学
4 ラパス健康研究所病院リハビリテーション科-ldiPAZ、ラパス大学病院、マドリッド自治大学、マドリッド、スペイン
論文雑誌名 : Journal of
Biomechanics
発行年月 : 2020年8月26日 online
巻(Vol.)号 : Volume 109, Article
109929
表題 :平地やトレッドミル歩行時の体幹・腰・膝の角度を計測するマーカーレスもションキャプチャシステムの信頼性
著者 : 田村拓之b 田中亮a,b 川西弘通c
所属先:
a 広島大学大学院人間社会科学研究科
b 広島国際大学リハビリテーション学科
c 株式会社システムフレンド
論文雑誌名 : 臨床バイオメカニクス
(日本臨床バイオメカニクス学会誌)
発行年月 : 2019年
10月 1日
巻(Vol.)号 : 40 ページ: 219-222 発行年:2019年 10月 1日
表題 : Kinectを応用した動作分析装置「鑑(あきら)」の歩行分析機能における正確性の検証
著者 : 古郡宏行※1, 泉田良一※1, 名倉武雄※2, 畔柳裕二※3
所属先:
※1江戸川病院慶友人工関節センター, ※2慶應義塾大学整形外科学教室, ※3伊勢原協同病院整形外科
出版社サイト:臨床バイオメカニクス 40巻(日本臨床バイオメカニクス学会) | 医学文献検索サービス メディカルオンライン (medicalonline.jp)
論文雑誌名 : Journal of Medical Engineering
& Technology
発行年月 : 2019年6月24日 online
巻(Vol.)号 : Volume 43, 2019 -
Issue 2, Pages 133-138
表題 : マーカレスモーションキャプチャシステムを用いた機能リーチテストにおける動作ストラテジーの分類精度
著者 : 田中亮a,b、石川優希b、山崎貴博b、アレハンドロディエスc(Alejandro Diez)
所属先:
a 広島大学大学院人間社会科学研究科
b 広島国際大学リハビリテーション学科
c 株式会社システムフレンド
論文雑誌名 : Medical Engineering and
Physics
発行年月 : 2019年2月21日 online
巻(Vol.)号 : Volume 66, April
2019, Pages 91-95
表題 : マーカレスモーションキャプチャシステムを用いた座位立位動作時の全身重心測定
著者 : 田中亮、石井芳樹、山崎貴博、川西弘通b
所属先:広島国際大学リハビリテーション学科, b 株式会社システムフレンド
論文雑誌名 : Gait &
Posture
発行年月 : 2018年5月
巻(Vol.)号 :
Vol.62 P458-462
表題 : 股関節障害患者の片足姿勢評価のためのKinectシステムを用いた動作解析の有効性
著者 : 浅枝諒a,b、桑原渉c、藤田直人c、山崎琢磨d、安達伸生b,e
所属先:
a 広島大学医学部附医科リハビリテーション部
b 広島大学医学部附スポーツ医療センター
c 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 d 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 医歯薬学専攻 人工関節・生体材料学分野
e 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 整形外科 医歯薬学専攻
論文雑誌名 : 整形外科 (Orthopedic
Surgery)
発行年月 : 2018年05月01日
巻(Vol.)号 : 69 号: 5
ページ: 456-459
表題 : マーカーレス動作分析装置を用いた人工股関節手術前後の歩行分析
著者 : 泉田良一、逸見治、古郡宏行、加藤正二郎、 畔柳裕二b
所属先:
江戸川病院 慶友人工関節セ、b防衛医科大学校 整形外科
論文雑誌名 : 東日本整形災害外科学会雑誌
発行年月 :
2017年8月15日
巻(Vol.)号 : 29 (3) 412-412, 2017.
表題 : 動作分析装置「鑑(あきら)」の歩行分析機能の正確性についての検討
著者 : 泉田良一, 逸見治, 古郡宏行, 加藤正二郎b
所属先:
a 仁生社 江戸川病院 慶友人工関節セ, b 仁生社 江戸川病院 整形外科
詳細につきましてはお気軽にお問い合わせください。